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ここに気をつけよう!論文の謝辞の書き方

学会・研究

論文執筆謝辞の書き方

謝辞(Acknowledgement Sectionは、あらゆる学術論文において重要な部分です。謝辞には、論文執筆に貢献したすべての人と彼らが担った作業に対する感謝を記します。この記事では、対象となる貢献者への謝辞の示し方につき、適切な指針を説明します。

 

謝辞の対象者
謝辞とは、この部分を読めば該当研究に誰がどのように貢献したのか分かるように書かれている必要があります。研究には、著者はもちろん、著者以外、資金提供者、編集処理や事務処理の担当者など、さまざまな人が関わっています。学術文書における謝辞は短くまとめるべきなので、この部分に記すのは研究に直接的に関わった人のみに留めます。家族による精神的・経済的な支援への感謝まで記すべきではありません。

 

著者
貢献者に謝辞を述べることは大切ですが、著者と貢献者の違いを認識しておくことが必要です。医学雑誌編集者国際委員会(は、著者資格の基準として満たすべき4項目を挙げています。

著者がすべきこと

  • 研究の構想もしくはデザインについて、または研究データの入手、分析に貢献した人
  • 原稿の起草または重要な知的内容に関わる批判的な推敲に関与した人
  • 出版原稿の最終承認をする人
  • 研究の正確性について説明責任があることに同意した人

この4項目を満たす著者とその属性は、論文の最初に記載されます。学術雑誌(ジャーナル)の編集者と直接連絡を取り合い、提出する論文が投稿先の学術雑誌の規定に合っているか確認する役割を担う「連絡責任著者(corresponding author)」は、2度名前が記載されることもあります。

最近では多くの学術雑誌が、謝辞の部分で各著者の役割を記載するよう求めてきます。例として、著者の貢献に対する典型的な例を示します(同姓の研究者がいない限り、ラストネームのみが使用されます)。


データ分析および図表を作成してくれたスミス、GIS(Geographic Information System、地理情報システム)トラッキングにつき技術的な助言をくれたジョーンズ、ならびに事実を見直し、原稿の編集を行ってくれたジョンソンに感謝の意を表します。

このように記しておけば、読者は該当研究における各人の役割を把握することができます。

 

マイク:校正会社にはお金を払って作業を依頼しているのだから、謝辞に書かなくていいよね

メアリー:いいえ、校正会社もICMJEのガイドラインに従って著者以外の貢献者として書かなきゃダメよ

 

著者以外の貢献者
研究には著者以外にも、貴重な貢献をした多くの人々が関わっています。例えば、研究資金を集める人や、実験室でスタッフを監督する人などです。他にも、技術的な編集、文章作成、または、原稿の文法や構文の見直しと修正を補佐する人もいます。これらの人々に対する感謝は、論文の謝辞に記載すべきです。


文章作成支援、技術編集、言語校正および文章校正(プルーフリーディング)などの作業についての謝辞も書き記す必要があります。そのため、校正会社がICMJEに従って原稿の校正作業を請け負った場合にも、論文の謝辞に正式に記載されなければなりません。

専門の校正会社に有料で英文校正を依頼した場合にでも、謝辞に記載する必要があるのです。

謝辞の形式
論文の本体とは異なり、謝辞の記載は、より主観的な文章になってもかまいません。謝辞では、人称代名詞を使用することも許されます。例を示します。


専門知識をもとにあらゆる局面で研究を支え、原稿作成でも協力してくれたことに対し、私はここに記述した方々に心から感謝します。

多くのガイドラインで、謝辞への記載とは別に資金提供者を示すようにと指示しているので、覚えておきましょう。また、資金提供者自体が、固有のガイドラインを用意していることもありますので、その場合は指定されたガイドラインに必ず従うようにしてください。

 

著者と研究への貢献者についてより詳細に知りたければ、Enago Academyに掲載されている記事をご参照ください。

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