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天皇誕生日がない年?! 法案審議どうなることか?!

国立天文台は、毎年2月の最初の官報で翌年の暦要項を発表しています。暦要項には、国立天文台で推算した翌年の暦(国民の祝日、日曜 表、二十四節気および雑節、朔弦望、東京の日出入、日食・月食など)を掲載しています。今年も例年通り、2月1日に「平成31(2019)年暦要項」が発表されました。以下が、平成31(2019)年の国民の祝日となります。

元日1月1日/ 成人の日1月14日/ 建国記念の日2月11日/ 春分の日3月21日/ 昭和の日4月29日/ 憲法記念日5月3日/ みどりの日5月4日/ こどもの日5月5日/ 海の日7月15日/ 山の日8月11日/ 敬老の日9月16日/ 秋分の日9月23日/ 体育の日10月14日/ 文化の日11月3日/ 勤労感謝の日11月23日。・・・えっ?! 驚きが2つ!!
① カレンダーって国立天文台が担当しているの?
② 12月の祝日が消えた?いやいや、天皇誕生日がなくなった?

そもそも、国立天文台は日本の天体科学研究における代表的な研究機関として、天文科学および天体物理学に関連する分野の研究教育活動をほぼ網羅しています。また、自然科学研究機構における天体物理学専門組織として、天文学に関連する講座を開設、大学及び大学院からの研究共同利用も受け入れています。大学共同利用機関として、各学校法人や研究室からの研究計画に基づく研究利用申請や研究者の受け入れによって、観測装置の共同開発を始め、施設利用の推進、さらに観測データの共同利用なども実施しているのです。それは、なんとなく理解できる範囲なのですが・・・

また、国立天文台は、国家事業として暦の編纂を行う「暦計算室」や日本標準時の決定および報時を行う「天文保時室」などの部署を設置し、独立行政法人産業技術総合研究所や独立行政法人情報通信研究機構などと並んでこの分野における国内の代表的機関の一つなんだとか。ということで、国立天文台では、国際的に採用されている基準暦に基づいて、太陽・月・惑星の視位置をはじめ諸暦象事項を推算し、「暦書」として「暦象年表」を発行しています。ここから主要な項目を抜粋したものが暦要項なのです。

昭和29(1954)年6月1日の官報に翌昭和30(1955)年の暦要項を掲載したのが最初で、昭和39(1964)年の暦要項からは現在のように前年2月の最初の官報に掲載するようになりました。・・・で、国立天文台が今年の2月1日、2019年の祝日を発表したのですが、天皇誕生日は含まれていませんでした・・・。

国立天文台によると、祝日法が施行した1948年以来、初めてのことなんだそうです。生前退位をめぐっては、天皇陛下が2019年4月30日に退位し、皇太子さまが翌日の5月1日に新たな天皇に即位することが決まっています。つまり、誕生日が12月23日の天皇陛下が19年4月30日に退位し、2月23日の皇太子様が同年5月1日に新天皇に即位するため。20年から2月23日が天皇誕生日になるという訳でして・・・なんてこった。

過去の例では、明治天皇と昭和天皇の誕生日は、それぞれ崩御後に「みどりの日(昭和の日)」(4月29日)と「文化の日」(11月3日)として祝日となっています・・・って、じゃあ、今後どうなるのか???

歴史上天皇の誕生日が祝われたのは、宝亀6年(西暦775年)の光仁天皇からと言われています。この頃は天皇誕生日ではなく、「天長節」と呼ばれていました。明治元年になると再び天長節を行事として祝うようになりました。戦前においては、天皇が五穀豊穣・天下泰平を祈る「四方拝」、神武天皇の即位の日とされる「紀元節」、明治天皇の誕生日である「明治節」と合わせた四大節のひとつとされ、天長節は第二次世界大戦の終戦まで広く祝われていたようです。

明治天皇の誕生日は11月3日ですが、この日は「文化の日」として祝日になっています。明治天皇が崩御された直後は、明治天皇の誕生日は祝日として祝われてはいませんでしたが、昭和2年(1927年)に「明治節」という名称で祝日となりました。敗戦後、GHQの命令で明治節は一旦廃止されますが、昭和23年(1948年)「文化の日」として再び祝日に加わったのです。また、昭和天皇の誕生日である4月29日は、当初「みどりの日」として祝日になりましたが、その後の法改正で4月29日は「昭和の日」となり、みどりの日が5月4日に変更され、ありがたいことに、ともに祝日となったのです。

・・・とは言え、大正天皇のように祝日にしようとする動きがないままに今日に至る場合もあります。国民の声が平成の天皇誕生日を祝日にできるのか…『冬休みが減ってしまう!!』と嘆いている学生諸君、『クリスマスイブの前夜祭…イブイブがなくなってしまう!!』と嘆いているクリスマス大好きな貴方!! 今こそ、立ち上がる時ですぞ!!・・・でもって、嘆いている方々に、プチ朗報!!

つい先だっての10月12日、皇太子さまが即位される2019年5月1日と、即位を公に宣言する「即位礼正殿の儀」が行われる2019年10月22日を、1年限りの祝日とする検討を進めている…ということを安倍晋三総理大臣が明らかにしました。好きではない安倍さんですが、これだけは評価に値します。正式に決定した場合、祝日法により祝日に挟まれた平日は休日となるので、2019年は4月27日から5月6日までが10連休という超大型連休…ダイヤモンドウィークとなる訳です。

10月12日に開かれた、天皇陛下の退位に向け設置された式典委員会の初会合。両日を来年限りの祝日とする理由は「国民こぞって祝意を示すために、これまでの立法例を踏まえて」と。同日の内閣官房長官記者会見で菅義偉官房長官は、「これまでの立法例を踏まえて検討を進め、可能な限り速やかに法案を国会に提出する」と説明したのだそうです。早く、良い結論がでると良いですね。

2019年1月9日…追記
時々このブログを見に来られる方がいるようなので追記しておきます。上記今年のお休み追加予定は、確定して、ゴールデンウィークは10連休が実現。10月も22日をからめて土曜からカウントすると4連休が実現しました。カレンダーには書かれていないものが多いので、忘れないうちに記入しておくと、準備やスケジュール管理でミスしなくて良いと思います。
ではでは・・・。

さて、いつもの暗号問題・・・と行きたいところですが、これがなかなか準備のいるもので、週末休みに準備していきたいと思います。ちなみに、そのなかなかという暗号は、和式暗号で【忍び伊呂波】というもの。予習したい方は、ネットサーフィンでもして、予習してみてください。

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