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なぜ世界は存在しないのか…マルクス・ガブリエル

先日、NHK BS1スペシャル「欲望の時代の哲学 ~マルクス・ガブリエル 日本を行く~」を見ました。

「欲望の民主主義」「欲望の資本主義」での新鮮な言葉が大きな反響を呼んだ、ドイツの哲学者マルクス・ガブリエルさん。著書「なぜ世界は存在しないのか」は、哲学書としては異例のベストセラーを記録していますが、そんな話題の彼が、6月中旬来日。東京、大阪、京都と、研究機関、大学などで講演を行い、様々な対話を繰り広げ、日本で過ごされた貴重な時間をドキュメントで伝えてくれました。

今、旬と言われる哲学者マルクス·ガブリエルさん。
番組の中から、以下、拾ってみたキーワードです。

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客観的な『全体』など存在しない。誰にも『全て』は捉えられない。それを理解すると世界が広がる。現実は個別のものが重なりあう網のような場で、どんなに追及しても『全体』を見渡す神の視点など期待できません。『全体』性という考え方をやめれば全く新しい思考が生まれる。・・・『世界』と呼べる『全体』はない

ドイツが戦争で失敗したのは、非人間化だった。だから、今のドイツの法律は『人間の尊厳は不可侵である』ことを土台に置いている。倫理の土台がなければ!!
危機の時代には新しい生き方。何処に立っているかを知らなければ。
環境問題は、科学にしか解決できないが、民主主義の問題は哲学にしか解決できない。

自然主義は、自然科学のみで全ての現象を説明しようとした…だから、ダメだ。
冷戦時代、アメリカはその自然主義で、ソ連の唯物論に対抗した。両方とも、現実を捉え損ねた。それが、21世紀最大の問題だ。世界共通の傾向だが、国家権力に近づく人は自然主義者なんだ。・・・まさに『全体』がないからこそ、重なりあえる

【動物から人間に進化したと云っても人間は動物でなくなったのではない。(中略) そこに人間は絶対矛盾的自己同一に面する。  西田幾多郎】

『世界』を捉えたと思ったとしても、それはコピーイメージにすぎない
『世界』自体を捉えることはできない
『世界』の全体が属するような“意味の場”など存在しないから

最初の哲学的な思いは6歳の頃だった。大人は色々なことを教えるが、考えないことまで教えてしまう。なぜ私たちは文字が読めるのに哲学的には考えなくなっているのか。答えは簡単です。私たちは過ちを犯しています。

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最後の私たちへのメッセージ
『日本に張り巡らされた社会の網の目は窮屈かも知れない。だが、そこにある見えない壁(ファイアーウォール)を乗り越えないといけない。日々 家族でも友人でも、冷笑的で反民主的な態度にであったらノーと言おう。みんなと違っても言おう。『自由』に考えることに、最上の価値を置くべき。』

面白く最後まで観させて頂きました。ちょっと…「哲学書」ではありますが、この人の本も読んでみたいと思ったのであります。

それでは、次回、ブログのパスワードに行きましょうか。
gfaxdxaadg➡sekai、xdaaggaagfdfdg➡watashiを参考にしてdgdgxggxgxが何を意味するか、解読してください。このままでは難しいかも知れないので、ヒントは以前に登場した、ポリュビオス暗号の変型判という所で。

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