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コンビニ薬局が、新たな社会インフラに!!

5月31日放送の『便利さを極め街のインフラに!ドラッグストアの新王者・ウエルシア』の回、見た方は居ますか?ドラッグストア業界のトップと言えば、マツキヨと親しまれてきた"王者"マツモトキヨシホールディングスの印象が強いのですが、2016年、22年ぶりに売上高首位の座を奪い取ったのが今回の主役「ウエルシアホールディングス」。

その急成長の秘密は、ドラッグストアに、「コンビ二の便利サービス」と「スーパーの激安価格」を導入したという点。さらに、「健康」をうたったプライベート・ブランド商品…「血液サラサラ効果のあるハンバーグ」「糖質制限クロワッサン」他を開発し、大ヒットさせているんだとか。便利と格安でコンビニから客を奪い、ライバルはセブンイレブンと話し、"新たな社会インフラ"になろうとしている、ウエルシア・・・興味深い会社でした。

ウエルシアのルーツは、1965年に埼玉県・春日部市に誕生した「鈴木薬局」という小さな個人薬局。創業者・鈴木孝之さんは、自身が薬剤師だったことから、当時としては珍しい「調剤併設の薬局」を運営し、急成長。その後「グリーンクロス」というドラッグストアチェーンを作り上げたんだとか。また、それと同時期に埼玉県内でドラッグストアを展開し「グリーンクロス」のライバルだったという現会長・池野さんの「トップ」。2002年、2社は合併し、店名を「ウエルシア」に統一したそうです。

後にやってくる医薬分業時代を見越して「調剤併設店」を拡大すると、薬剤師の人数を増やし、調剤併設ドラッグストアとして、業界で圧倒的ナンバー1の地位を築いてきました。ウエルシアは、病院の前に林立するいわゆる“門前薬局”とは一線を画し住宅街に積極出店したり、深夜や早朝でも薬が買える24時間営業店を増やしたりして、「地域の健康サポート拠点」としての存在を高めようとしています。以前、ガイアの夜明けにも登場し、地方の医療を助ける様子を取り上げられたことがありますが、薬剤師を中心に人材を強化しはていることから、働く人には大助かりの処方箋まで24時間対応しているところが出てきています。

「ドラッグストアは各社同質化している。」こう危機感を抱く池野さんは、自らの発想で、これまでにない新しいドラッグストア像を模索しています。店舗の一角を高齢者に無料で開放し、憩いの場として使ってもらう「ウエルカフェ」は、約150店舗で実施。超高齢化社会を見据え、高齢者の生活を支えるというドラッグストアの使命を果たそうとしています。

一方、東京・日本橋の一等地にある「ビビオン」は、池野さんが始めた「働く女性のための日本初のシティ型ドラッグストア」。店内には、アクセサリーやアパレル、エステやネイルサロンまで、感度の高い女性向けの商品やサービスを取り揃えているんだとか。更に、買い物ついでに飲食できる店がないことに気付いた池野は、なんと「カレー店併設ドラッグストア」まで開業。「ドラッグストアはもっと進化できる」…そう語る池野さん。

『ウエルシア』のホームページを覗きに行くと、トップページには、その多様さが伺えるキーワードが沢山散りばめられていました。「当店でできるかんたん血液検査で生活習慣病予防」「ウエルシア介護サービス」「ライフリーカウンセラー」「宅配便ロッカー設置店」「処方箋の受付はネット予約」「認知症サポーター」「T-POINT貯まります。使えます。」「・・・と包括連携協定を締結」・・・これだけ様々な形で貢献して頂けると、それゃ、「とりあえずウエルシア行ってみる?」的な展開になりますよねぇ。

いつもの村上龍の編集後記には、こう書かれていました。
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ドラッグストア業界は、まさに戦国時代を迎えている。かつて家電量販店がそうだったが、陣取り合戦のようにシェアを競う業界は、パワーとダイナミズムを持つ。ただ、池野さんに、「非情な武将」のイメージはなかった。「1店舗から、今は1800店舗に迫ってるんですよね」と聞いて、目が覚めるような答が返ってきた。「1店舗も1800店舗も同じなんです」地域の特性を考慮し、初心を忘れないということだろう。「M&Aでは、相手に、小さい方に合わせます」ウエルシアの躍進を支えるのは、野心を越えた、フェアネスだ。
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社長の金言『大きいほうが 小さいほうに合わせる』…お客に寄り添おうとしている姿勢が伺えるものでした。今後の展開からも目が離せそうにありません・・・。

さてさて次回ブログの暗号問題ですが、スキュタレー暗号というものをご存知でしょうか。一見、謎の文字列に見えるリボンを、ある太さの棒に巻きつけていくと、意味のある文章が現れるというもの。巻きつける棒の太さが違うと、意味がわからない文のままですが、ピッタリの太さの棒に巻きつけると分かってしまうというものです。つまり、ある周期ごとに文字をピックアップすれば、平文が現れるというもの。では、つぎの怪文を読み取って、求められ物を小文字の英語で答えてください。それが次回ブログのパスワードになります。

『わたしのすきなおんがくぶのうそはやくむかでみてほけんしはらいたいもんかのひと』

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