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原爆投下・・・暗号名【チューブ・アロイズ】

NHKのBS1スペシャル「暗号名チューブ・アロイズ〜原爆投下・秘められたチャーチルの戦略〜」を見た人はいますか?このブログで再三登場している「暗号」という言葉がタイトルの一部に取り入れられていますから、暗号好きの人は見逃さないですよね。

【暗号名】…映画の世界では【コードネーム】等と表現され、007シリーズなど、スパイ映画には欠かせない??キーワードになっていますよね。番組の冒頭の紹介では、以下の様な事が書かれています。

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原爆は米国が単独で開発した…そんな通説が塗り替えられようとしている。英国首相チャーチルがヒトラー率いるナチスドイツに対抗するため自国の科学者を米国に送り込み、原爆を完成に導いていたのだ。しかし、スターリン率いるソビエトも原爆開発を急ぐためスパイを英国に送り機密情報を盗んでいた。そして、原爆をめぐる英米ソの思惑は「ポツダム会談」で衝突する。原爆投下の裏側で何が起きていたのか追う。
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お得意のWikipediaには以下の様に暗号名【チューブ・アロイズ】について書かれています。

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チューブ・アロイズ(Tube Alloys)は、英米の高官の間で核兵器開発の可能性を高レベルの秘密として管理していた際に使用された。チューブ・アロイズは最初の核兵器開発プロジェクトで、その後アメリカのマンハッタン計画に引き継がれた。
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なぜ、アメリカに引き継がれたのか・・・。当時、脅威であったドイツの爆撃範囲外のアメリカで開発を進める事が良いと考えられ

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1943年8月19日チャーチルとフランクリン・ルーズベルトの間で【ケベック協定】が結ばれた。イギリスは全ての資源をアメリカに提供し、アメリカはその見返りに大統領へのアメリカの原爆研究成果の報告のコピーを提供。イギリスの研究は残りの戦争期間、マンハッタン計画に合流することになった。
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【ケベック協定】とは・・・

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【ケベック協定】の章には、イギリスとアメリカは、「チューブ・アロイ(原爆)を早期に実現するための計画」のためにリソースを共有することに同意している。指導者たちは以下の内容に同意した。
・我々はこの兵器をお互いに対して決して使用しない。
・我々はこの兵器を、第三の勢力に対して、お互いの同意なく使用しない。
・我々はチューブ・アロイズに関する情報を第三者に対して、お互いの同意なく公表することはない。
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そんな取り決めが、日本に投下される前に行われていたんですね・・・

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戦争終了時、イギリス政府はアメリカが技術を共有すると信じていた。それらの技術は、イギリスは一緒に発明を行なったものであると見ていたが、1946年8月のトルーマン政権によって、イギリスは、もはやアメリカの原子力研究にアクセスすることを許さないことが明確となる。

イギリスは原爆が必要であると結論づけると、「我々は原爆を持たねばならない。原爆の下で、血に染まったユニオンジャックを持たねばならない。」そして、その計画は「高性能爆薬研究」(High Explosive ResearchもしくはHER)のコードネームで1947年5月、ペニー博士が計画を率いる様に任命される。1952年10月3日、ハリケーン作戦のコードネームの元、最初のイギリスの核兵器がオーストラリアの西海岸のモンテベロ島で爆発に成功した。
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ノストラダムスの予言書の中に「人間は、【平和】の為にと【全人類を滅ぼせるほどの武器】を保有していく」と、そんなニュアンスの詩があったようですが、何とも悲しい流れですよね…。かくして、日本は2度の原爆投下に見舞われ、多くの命が無差別に失われ、投下後も数多くの命が奪われ続ける展開となってしまいました…。唯一の被爆国である日本は、なのに何故、「核兵器なき世界」の実現に先頭を切って動けないのでしょうか・・・【武装する事が平和の為】だからでしょうか。それは、悩ましいアメリカの【銃社会】と何ら違いないのでは???・・・いや、もっと悲惨な・・・

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