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45歳で亡くなられた緩和ケア医関本剛さんの動画「別れのあいさつ」

緩和ケア医としてがん患者約千人を看取り、自らもがんのため今年4月に45歳で亡くなられた関本剛さん。生前に収録し、自身の葬儀で上映した「別れのあいさつ」の動画が注目を集めている・・・そんなニュースがこの秋9月報じられていました。

遺族の了承を得てユーチューブの神戸新聞チャンネルに掲載すると、半月ほどで再生回数が200万回を超え、高評価も3万に到達。「励まされた」「希望をもらった」などコメント欄には感謝の声があふれていたそうです。

 【動画】緩和ケア医の別れの言葉。

https://www.youtube.com/watch?v=eBkwtoJwsCw&t=2s

関本剛さんは神戸市東灘区出身で関西医大卒業後、病院勤務を経て2018年、母雅子さん(72)が開業した緩和ケア専門の関本クリニック(同市灘区)院長となりましたが、翌19年に末期肺がんと脳転移が見つかり、抗がん剤治療を受けながら、亡くなる1カ月前まで患者の診療を続けました。

動画は病状が落ち着いていた2年前に収録され、遺言通り通夜、葬儀で流された。今年8月には、母校の六甲学院中学・高校(同市灘区)で同窓生らが開いたお別れ会でも大画面で紹介されたそうです。

「いささか短い人生ではありましたけれども…」。動画の中で、剛さんは話し始めます。自らの死を念頭に置きながら湿っぽさはなく、カメラを見つめる瞳も言葉も落ち着いています。  家族や友人に恵まれ、目標にしていた仕事に従事した生涯を「最高の人生」と振り返りました。妻と子を残していくことだけが気がかりと明かし、「よろしくお願いします」と頭を下げました。

一方で「あの世に行って、先に逝かれた先輩たちとおそらく宴会三昧の日々だと思う」と視聴者を和ませる配慮も。「後から来られる皆様のために、いいお店・いいお酒を手配してお待ちしております。そんな日が、少しでも遅くなりますことを」。笑顔で手を振り、別れを告げた。

再生回数は9月10日正午時点で216万回を突破。コメントも830件以上が寄せられ…

「死に直面していながら、この冷静さと穏やかさ、さすが緩和ケアの先生」「全く存じあげない方なのに涙が止まりません。生を無駄にしてはいけないと、勇気をいただきました」  励まされたという医療従事者も。「看護師です。今まで患者様のために走ってきた人生だと思います。私も先生の分までこれからも頑張っていきます」

末期がん患者からの言葉はひときわ重く・・・ 「緩和ケアが始まるところです。…いかに生き切るかが良き死を迎えることだとしたら、この方の生は誠にそういうものだったのでしょう。うらやましくも希望であります」

母の雅子さんも反響の大きさに驚いた様子で、次のようなコメントを寄せました。「剛のメッセージがお役に立てているのを喜んでいます。将来、天国であまりに多くの方々から声をかけていただくことになり、剛もびっくりすることでしょう」

関本さんのメッセージは・・・死は誰にも等しくいつか訪れるものであり、必要以上に恐れたり、悲しんだりする必要はないと気づかせてくれる。悲愴感を抱かせない、穏やかで笑みさえ浮かべた語り口とお人柄によって、すっと素直に心に響いたのではないか・・・と作家の福田和代さんが話されていました。自分の最期から目をそらさない強さは、これからきっとさらに必要になるように思うと・・・。

全く見た事も聞いたこともない人が、中身もろくに知らないのに見ず知らずの人を平然と誹謗中傷する昨今。そんなニュースの多い中にあって、こうした話題はとても嬉しく私たちに力と勇気を与えてくれます。是非、関本さんの動画をご覧になってみて下さい。

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