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学会ポスターの作り方|Lab’in New(ライフサイエンスメディア)

学会・研究

ポスター発表学会学会発表

PCで学会ポスターを作る人
学会発表は理系の学生なら必ず経験するイベントです。学会発表には口頭発表(登壇)とポスター発表がありますが、初めての学会発表がポスター発表というパターンは多いはずです。今回は「学会でのポスター発表が初めて」「指導教員から『ポスター発表してみよう』と命ぜられた」という学生さんに向けて、「ポスターの作り方」について基本的なところをまとめていきます。

学会でのポスター発表は何のため?

ポスター発表では、相手と対話しながら自身の研究内容を伝えることが出来ます。対話形式だと説明に対してすぐに質問が飛んで来ることがほとんどです。そのため、想定問答の訓練を行うことが自然と発表スキルを高めることに繋がります。またポスター発表の場合、必ずしも専門内の方だけが相手とは限りません。専門外の方に客観的な意見をもらえるチャンスですし、他の研究者と繋がりを持てる良い機会となります。 またポスター発表賞を設けている学会も多くあり、もし受賞できれば経歴として履歴書にも書ける点は、就活を控えた学生さんにとっても魅力的かと思います。

学会ポスター、内容とレイアウトのポイント

学会ポスターの原則は、アカデミックな発表資料の基本構成に則ることです。 論文の基本構成と同じく、 「背景(Introduction)」 「材料・方法(Methods)」 「結果(Results)」 「議論・展開(Discussion)」 を意識すると伝わりやすくなります(特に、相手が研究者の場合)。 また、学会ポスターは大きな1枚のポスターに研究の全てを網羅する必要があります。そのため、
  1. 必要最小限かつ端的なまとめ方
  2. 視覚に訴える構成(文字よりも図やグラフを多用する)
  3. ストーリーがある展開
を心がけてポスターを作成しましょう。 その上で、先ほど紹介した「基本構成」を意識すると全体の流れにまとまりが出来て、分かりやすくなります。 ヒトの視線はZ字に動くという特性も考慮して、研究内容の流れをZ字で進めるように書けば理解して貰いやすいです。また分野外の方を相手にすることもあるので分かりやすく話す工夫を心がけましょう。

学会でのポスター発表に向けての準備とは?

ポスター発表は登壇と違い話す時間に制限がありません。しかし、聴衆者が飽きてしまっては意味がありませんので、長くとも5分ぐらいで話をまとめられるようにポスターの前に立って話す練習をしましょう。またポスターの縮小版(A4)も準備しておいてください。通り掛かりの人や聞いてくれた方の去り際に縮小版を渡せばアピールでき、今後研究のつながりができる可能性も広がります。勿論、ポスターにはメールアドレスも書いておきましょう。 初めてのポスター発表では緊張すると思いますが、得るものも多くあります。自分の研究内容に興味を持って足を止めてくれる人がいるだけでもうれしいものです。是非、悔いのないように精一杯準備してポスター発表に挑みましょう。

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