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「京都カフェ」訪問で学会出張をより楽しく。訪れるべきスポット紹介

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グルメ京都京都カフェ国立京都国際会館

京都 東寺

京都出張を楽しむなら地元で人気の「京都カフェ」がベスト

前回の記事でお伝えした通り、第91回日本生化学会大会は京都市左京区の会議場、国立京都国際会館で開催されます。

大会のセッションも終わってほっとひと息…というときは、せっかく京都まで出張したのだから、古都を感じるスポットに立ち寄りたいものです。インスタ映えにはそれほどこだわらなくても、SNSに写真を上げたとき「こんなスポットあったんだ?」「京都らしくていいね」といった反応があれば、ちょっと嬉しいもの。
短い出張の間に、名所旧跡を回るのは少し大変です。そこでおすすめしたいのが、京都ならではの個性的な「カフェ」。出張の疲れを癒し、京都らしさを満喫できるお店をチェックしてみましょう。

レトロな内装そのまま。銭湯カフェの老舗「さらさ西陣」

京都では、「京都府景観条例」も手伝って、古くからある町屋や他建物を住宅や店舗にリノベーション利用するケースが増えています。その用途のひとつが「カフェ」で、歴史的建造物ならではの重厚感、タイムスリップしたような店内の雰囲気が、国内外の観光客を含む幅広い世代に人気を呼んでいます。特に歴史や建築物に興味のある人なら、当時の構法や建築技術、建材、デザインなどを垣間見られる、貴重なスポットでもあるといえるでしょう。

中でも異彩を放っているのが、船岡温泉街にある「さらさ西陣」です。元銭湯だった建物をそのまま再生しているため、よくある古民家カフェとは一線を画した内装が特徴的だといえます。唐破風の立派な入口から店に足を運ぶと、高い格天井、壁一面のマジョリカタイルが目に飛び込んできます。開放感あふれる店内で提供されるのは、味もボリュームも満足するメニューの数々。広い店内ではライブも開催されており、音楽を楽しみながらの食事もおすすめです。

実のところ、お店にはまだ浴槽が残っているそうで、床板を外すと、銭湯時代の風呂場が出現。店員さんにお願いすれば、見せてもらえることもあるそうです。

さらさ西陣へのアクセス

京都市営地下鉄「国際会館駅」から電車に乗り、「今出川駅」下車。京都市バス59(竜安寺・山越行き)に乗り換え、「千本鞍馬口バス停」まで10分。そこから徒歩12分。

参考:店舗案内 _ 銭湯カフェ さらさ西陣

会場近くのカフェ「ちゃ.ごころ小花.」で心身ともにリフレッシュ

移動する時間が少なく、できれば会場近くでひと休みしたい……という人におすすめのカフェが「ちゃ.ごころ小花.」です。国際会館駅から京都市営地下鉄でひと駅の「松ヶ崎駅」から80mとアクセス良好。「有機 無農薬 無添加」にこだわった、抹茶や黒豆の手作り和スイーツは、出張で疲れた心身に優しく響く味わいです。

生豆から自家焙煎をしたオリジナル珈琲豆を使用し、アラビア種、ロブスタ種がほどよくブレンドされた「OHANAブレンド」をはじめ、珈琲のバリエーションも豊富です。

スイーツに加えて軽食も提供されているので、ちょっと小腹が空いたときにも最適。なお、焼き加減、挽き加減をリクエストできる「自家焙煎珈琲豆」を含め、「有機無農薬栽培茶葉」「お茶飴」などはテイクアウトできるので、お土産にしてもいいでしょう。

ちゃ.ごころ小花.へのアクセス

京都市営地下鉄「国際会館駅」から電車に乗り、「松ヶ崎駅」下車。1番出口から徒歩2分。

参考:店舗案内 _ ちゃ.ごころ小花.

うつわを選べるお店「HOTOKI」

国際会館周辺には、「うつわを買う、うつわを使える、うつわを作れる。」というお店「HOTOKI」があります。併設のカフェではオーダーの際に、好きな「うつわ」を選ぶことができます。

食べたいスイーツや軽食を、気に入ったうつわでいただくと、何となく粋人になったような気分。しばし出張を忘れ、ゆったりと時間を過ごしてみてはいかがですか。

HOTOKIへのアクセス

京都市営地下鉄「国際会館駅」3番出口より徒歩7分。

参考:店舗案内 _ HOTOKI

時間があれば、足を伸ばしたい京都の老舗カフェ2選

京都市は、コーヒーの消費量が多い都市として知られています。2017年の総務省家計調査によると、全国の都道府県庁所在市および政令指定都市の中で、京都市はコーヒー消費量第1位。
(ちなみに2位は松江市。以下、3位・鳥取市、4位・広島市、5位・福岡市という結果でした。)

出典:家計調査(2017年都道府県庁所在市および政令指定都市別1世帯当たり年間購入数量(2人以上世帯))

日本にコーヒーが伝来したのは、江戸時代、徳川綱吉の頃。飲み物として人々に認識されるようになったのは幕末から明治にかけてのことでした。大正~昭和になると、カフェー(当時の女給さんがコーヒーなどを客席に運び、サービスをする、サロン的な店舗)が流行。大正13年の「京都料理新聞」の記事には、京都に3軒の喫茶店があったと記されています。

昭和に入ると、現在の喫茶店へとつながる純喫茶(酒類を出さない喫茶店)が現れ、京都に今も残る喫茶店が登場するのです。

そのひとつが、昭和9年に開業した「フランソア喫茶室」(立野正一創業)。豪華客船のホールをイメージした、イタリアバロック様式の店内には、当時を代表する文化人や芸術家、学者が集まりました。フレッシュクリームをたっぷりあしらった、酸味と甘みが特徴の「ホットコーヒー」はウィンナータイプ(ブラックでの提供も可)。ケーキをはじめとする洋菓子、トーストなどの軽食とも相性抜群です。

なお、古式ゆかしい店舗は、平成15年、国の登録有形文化財(建造物)に指定されています。これは喫茶店としては全国初のことだそうです。

フランソア喫茶室へのアクセス

京都市営地下鉄「国際会館駅」から、京都市営地下鉄を利用して「烏丸駅」下車徒歩約15分。

参考:店舗案内 _フランソア喫茶室 

昭和23年創業の「喫茶ソワレ」は、コクの深いしっかりとした味わいのコーヒーをはじめ、ケーキやアイスクリーム、トーストはもちろん、色とりどりの「ゼリーポンチ」が人々の心をとらえて離さないカフェです。

5色のゼリーを、サイダーやミルク、ヨーグルトなどに浮かべた「ゼリー」メニューの数々は、キラキラと懐かしい見た目と味わい。大人も子供も、「思わず写真を撮りたくなってしまう」と評判の逸品です。なお、ゼリーポンチやクリームソーダに使われているサイダーは、明治22年に発売され、以後変わらぬ製法で作られている炭酸とのこと。優しい風味なので、早めに飲んだ方がいいそうです。

喫茶 ソワレへのアクセス

京都市営地下鉄「国際会館駅」から、京都市営地下鉄で「烏丸駅」下車。そこから徒歩約15分。

参考:店舗案内 _喫茶 ソワレ

喫茶を愛する古都・京都で、出張の疲れを癒す

室町時代にはすでに、喫茶店の源流ともいえる茶屋「一服一銭(いっぷくいっせん)」が東寺にあったという京都。喫茶を愛する古都のカフェには、実に様々な顔があるようですね。

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