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映画オリエント急行殺人事件で知ったこと

先日アガサ・クリスティ原作となる2017年版映画『オリエント急行殺人事件』を見ました。1934年にアガサ・クリスティが発表した小説『オリエント急行の殺人』は、映画にされるのが初めてではありませんが、丁度WOWOWで「ナイル殺人事件」も続けて放映される機会があったので、つい見てしまいました。

で、今回はそんな映画のストーリーではなくて、言葉について面白かったので書かせて頂きました。御存知の通り物語には有名な探偵でエルキュール・ポアロという人物が主役を務めていますが、映画の中でヘラクレスではないと言うシーンが何度か出てきたもので同じ文字でも国や地域によって、違う読みになってしまう言葉が面白くて・・・

そんなフランス語形の主役となる探偵の名前エルキュール(Hercule)は、ラテン語形はヘラクレス(Hercules)。英語形はハーキュリーズ(Hercules)。ギリシア神話で最も強いとされる勇者ヘラクレスが、ちょっとした読み方違いで全然違うイメージになってしまうのだから面白くないですか?

同語源で同形態か類似形態でありながら意味が異なる. このような一対の語彙は、フランス語では faux amis. (偽の友達)と呼ばれているらしく、 英語にすると false friends。普段から使っている言葉は、日本語もそうですが、完全に同じ意味のまま、借用される事は、むしろ希で、長い年月を経れば語の用法や意味が変化しても不自然ではありません。むしろ言語の用法変化や自然言語の語彙の意味変化を推察していく面白い現象と言えるのかもしれません。

相手の話す言葉を違う捉え方で気付かずに話していたとしたら、「何か話が噛み合っいないようなぁ」と思いつつも・・・みたいな笑える世界に突入していけるんですよね。何か、他にも、もっと知ってみたいと思ったのでありました。

ちなみに姉妹サイトの方では、そんな言葉を主役にしたNHKの連続ドラマ「舟を編む」について触れさせて頂きましたので、そちらも御一読頂ければ幸いです。

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