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忘れられないイチロー選手・深夜の引退会見から・・・

書こう書こうと思いつつも、なかなか手が付けられずに今日となってしまいましたが、それだけ大きな出来事で、簡単に書く事はできない記事でした。平成天皇が上皇となって、新しい令和天皇が誕生した事も大きな出来事でしたが、それに劣らず、私の中では忘れられない出来事となっていました。

書きたい事は山ほどあるものの、敢えてイチロー選手が一言一言噛み締めるように話された引退会見のコメントの中から、これからの未来を進んでいかれる皆さんに、ピックアップしてお届けしたいと思います。

「子どもたちへ」
【熱中できるものを見つけられれば、それに向かってエネルギーを注げる。それを早く見つけてほしい。見つかれば、立ちはだかる壁に向かっていける。いろんなことにトライして、好きなものを見つけてほしい。】

「貫けたモノは何か?」
【野球のことを愛したことだと思います。これは変わることはなかったと思います。おかしなこと言ってます?】

「生きざまでファンの方に伝わっていたらうれしいことは?」
【生きざまというのは僕にはよく分からない。生き方という風に考えれば、先ほどもお話ししましたけど、人よりも頑張るなんてことはとてもできない。あくまでも「量り」は自分の中にある。量りを使いながら、自分の限界をちょっと超えていく。そうするといつの日かこんな自分になっているんだ。少しずつの積み重ねでしか、自分を超えていけないと思っているんですよね。一気に高みにいるとすると、今の自分とギャップがありすぎて、それを続けられない。地道に進むしかない。ある時は後退しかしない時もあるので、自分がやると決めたことを信じてやっていく。でも、それは正解とは限らない。間違ったことを続けているかもしれない。遠回りをすることで、本当の自分に出会えると思っている。今日のゲーム後のファンの方の気持ちを見た時に、ひょっとしたらそんなところを見てくれたのかなと思います。】

「プロで成功したことは?」
【成功かどうかはよく分からないですよね。全く僕には判断ができない。だから僕は成功という言葉が嫌いなんですけど。メジャーリーグに挑戦するということは大変な勇気だと思うんですけど、あえて成功と表現しますけど、成功すると思うからやってみたい、それができないと思うから行かないという判断基準では後悔を生む。やってみたいなら挑戦すればいい。その時にどんな結果が出ようとも後悔はでない。基本的にはやりたいと思ったことに向かっていった方がいいですよね。】

若い頃は、本当に酷いことをマスコミに書かれたりもしていましたが、結果を出すほどに周りの対応も変わり、信じられないほど大きな存在として認められるまでとなりました。NPB(日本)で9年、MLB(メジャー)で19年にわたってプレーし、多くの記録を刻んでいったイチロー選手。ここにも、その記録の一部を残しておきます。

【NPB】
史上初のシーズン200安打(最終210安打)(94年)
130試合制でのシーズン200安打(ただ1人)(94年)
通算打率.353(3000打数以上で史上1位)(92年~00年)
シーズン打率.387(パ・リーグ記録)(00年)
7年連続首位打者(ただ1人)
打撃5タイトル同時獲得(1995年 ただ1人)
打点王と盗塁王を同時獲得(1995年 ただ1人)
シーズン連続打席無三振(1位) 216試合(1997年4月16日~6月24日)

【MLB】
シーズン最多安打262(1位)(2004年)
10年連続200安打(1位)
シーズン最多単打225(1位)(2004年)
MVP、新人王同時受賞(史上2人目)(2001年)
オールスターでのランニング本塁打(2007年)

【日米通算】
最多安打 4367
最多打数 13553
最多試合数 3604

「日米通算」は正式記録としては認められず、さまざまな議論を呼びましたが、残した数字は充分その偉大さを示していました。18歳でプロ入りしてから、45歳になるまで、大きな故障はほとんどなく、引退後も「続けなければ気持ち悪い」とまで言わせてしまうトレーニングの継続。最多試合数3604は、ピート・ローズの3562を抜く1位。これについては、ピート・ローズの腹立たしいコメントも頭の中をよぎってしまいますが、2013年からアメリカのデータサイトで日米、メジャー、マイナー全記録の合算を表示するようになった事からも分かるように、誰もが認めざるを得ない数字・結果を残した人でした。

また、NHKでは【イチロー 19年の足跡「アメイジングデイズ」】という貴重な番組が放送されていますが、もし、再放送される機会があれば、是非、ご覧頂きたいと思います。私は、ブルーレイディスクに録画して永久保存版として持っておくことにしました。

最後に一言、イチロー選手へ
「お疲れ様でした。貴方は私たち日本人の誇りです。有り難うございました。」

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